肉体はどのように衰えていくか

人は年をとるにつれて、肉体が衰えていきます。

 

この肉体の衰えは、河が上流から下流へとゆっくり流れていくようなものです。
ある意味では自然なことです。

 

また、年齢を重ねるとともに基礎代謝量も減っていきます。
特に中年にさし掛かる頃に代謝がガクンと落ちます。

 

これは言い換えれば、筋肉の燃やすエネルギー量が減ってきます。
この筋肉量の変化はまず、体型の変化に現れます。

 

なかでも筋肉の減少が著しいのは「太もも」「お腹周り」です。

 

男女ともに足の筋肉が衰えてだんだん細くなり、お腹の筋肉が衰えて、体の締まりがなくなってきます。筋肉の量が減る代わりに増えて行くのが、脂肪です。

 

40歳前後になると男性の場合は腹部に内臓脂肪がついてぼっこりとしたお腹になるのが特徴です。

 

女性の場合は、お腹、お尻、ふともも、腕など、体全体に脂肪がついて、丸まった体型になっていくのが特徴といえます。

 

また、もともと筋肉量が多い男性は、肩や腕の筋肉が衰えやすく、肩幅が狭く頼りない体型になっていきます。そして、50歳を越えると、急速に筋力の減少が進み、体重も軽くなってきます。

 

さらに、70歳を越えると、お腹や背中の姿勢を支えるための体幹部の筋肉が衰えることで、頭が前に出たり、腰が曲がったりして、老人特有の体型に変化していきます。

 

そして、いっそう加齢が進んで筋肉が減少してくると、足腰の筋肉が減少して、歩行も困難になっていきます。

 

ちなみに、このような加齢による筋肉量の減少は、ギリシャ語の「sarx(肉)」と「penia(減少)」を組み合わせて「サルコペニア」と呼ばれています。

 

サルコペニアによる筋肉量の減少率は、20歳から50歳までの30年間に約10%、50歳から80歳までの30年間にさらに30〜40%減ると言われています。

 

中高年以降いかに加速度的に減少するかがわかります。

 

つまり、人間の肉体の衰えにとって、筋肉の減少は、切っても切れない重大なテーマなのです。

 

人は筋肉から老いていくのです。