ホルモンは精子形成に必須の材料

ホルモンは必須の材料

ホルモンは精子形成に必須の材料

 

精子が製造されるのは思春期、つまり第二次性徴が始まってからです。

 

その源は男性ホルモンである「テストステロン」です。

 

テストステロンの働きはたくさんあります。

 

「性欲増強」や「男らしさ」のイメージが強いかもしれませんが、それ以外にも多岐にわたってさまざまな働きがあるのです。

 

骨や筋肉の成長促進、脂質代謝や糖代謝、認知機能や精神面への影響など、男性の体になくてはならないものです(女性の体でも分泌されていますが)。

 

テストステロンは主に精巣から分泌されます。

 

腎臓の上にある副腎からも少量分泌されますが、大半は精巣、つまりタマタマで産生されているのです。

 

そう考えるとタマタマは精子を作ったり、男性ホルモンを作ったりで、八面六腎の大活躍。男性にとっては非常に収要な臓器なのです。

 

このテストステロンは精子形成において、どのような働きをしているのか。

 

ちょっと複雑なのですが、精子の生い立ちを知っておくことも大切ですから。

 

テストステロンの分泌には、実は脳が関係しています。脳の下垂体というところから、LH(黄体化ホルモッ)とFSH(卵胞刺激ホルモン)という「性腺刺激ホルモン」が分泌されます。

 

女性の生理のしくみもこのふたつのホルモンが関係していますし、不妊治療を受けたことがある人はLHとFSHという名前を聞いたことがあるかもしれません。

 

これらは、男性の体内でも同じように、ホルモン分泌に関係しているのです。

精子の生い立ち

まず、FSHは精巣の精細管に働きかけ、精子の素である細胞の分裂を促します。

 

そして、LHは精巣の中の「ライディッヒ細胞」に働きかけ、テストステロンの産生を促します。

 

つまり、FSHで精子が作られ始め、LHによって産生されたテストステロンが精子形成を後押しする、というしくみです。

 

ということは、テストステロンが分泌されなければ、精子もうまく形成されません。

 

さらにさかのぼれば、脳の下垂体からLHやFSHがうまく分泌されなければ、精子を作れません。こうしたホルモンバランスが正常に機能して初めて、精子が誕生するのです。

 

難しい話なので、たとえてみましょう。精巣が「精子の製造工場」だとしたら、テストステロンなどのホルモンは「原料」で、脳はそのすべての指令を下している「工場の社長」あるいは「仕入担当」といったところでしょうか。

 

すべてが不足することなく、しっかり働かなければ、製品である精子は作れないのです。

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