副交感神経が優位のとき

勃起と射精

男性の体について、もう少し詳しいメカニズムを見ていきます。

 

たとえば勃起や射精

 

これらはわりと単純に考えられがちです。

 

何かエロいことを考えたり、アダルトビデオを観たりすれば勃起すると思うでしょう? 
ペニスに摩擦や刺激をすれば、そのうち射精すると思うでしょう?

 

実はこのしくみも、非常に複雑です。

 

そんな簡単に、しかも自動的に、誰にでもできると思ったら大間違いなのです。

 

 

まず、勃起
文字通りペニスが勃つことです。

 

女の人は「男は興奮すれば勃つ」と思っているかもしれませんね。でも本当に興奮している状態では、勃起は起こらないと知っていましたか? 

 

リラックスした状態でないと、実は勃起しないのです。

 

自律神経という言葉を聞いたことがあるでしょう。これは人間の体が一定の状態に保たれるために働いている神経で、自分の意志とは関係なく、自動動的に調節されています。

 

自律神経には交感神経と副交感神経があり、緊張や興奮、覚醒したときには交感神経が優位に働いています。

 

昼間、活発に活動しているときは交感神経が優位になっています。

 

体温や心拍数を上げて、血管や筋肉を収縮させ、体を目覚めさせるように働くのです。

 

逆に、リラックスして、体の機能を休ませるときには副交感神経が優位に働いています。

 

夜には体を休めて、休息や睡眠を取るように働くのです。

 

この交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替わり、バランスよく働いているからこそ、人間の体のいろいろな機能が調節されているのです。

 

勃起は「交感神経が優位のとき」と「副交感神経が優位のとき」で、どちらのほうが起こりやすいでしょうか。

 

性的な興奮で勃起が起こると考えるならば、交感神経だと思うでしょう?

 

実は、逆の「副交感神経が優位のとき」なのです。

 

つまりリラックスしていないと勃起しにくいのです。

 

考えてみれば、仕事中は緊張状態ですし、そうやすやすと勃起はしません。心身ともにある程度リラックスした状況でないと、勃起は起こりにくいのです。

 

初めてのガールフレンドといざベッドインというときに、うまく勃起できないという経験をした男性も多いのではないでしょうか。

 

これは、緊張しすぎて交感神経が優位になってしまったからです。

 

同様に、奥さんから「あなた、今夜は頑張ってね!」と言われると、プレッシャーを感じて緊張してしまい、勃起できなくなるということもあるわけです。

 

さらに、ややこしいことを言えば、射精交感神経が優位でないと起こりにくいのです。

 

簡単に言えば、射精は筋肉の収縮で起こりますから、交感神経が優位な状態でないとうまく実行できなくなるのです。

 

「射精なんて出すだけなんだから、気を抜けば済むことじゃない!」と思う、手厳しい女性もいるかもしれませんね。

 

ところが射精は気合を入れた状態でないと、出なかったりするわけです。

 

ちょっと矛盾しているように思うかもしれませんね。

 

でもこれが勃起と射精の実情であり、すべては脳との連係プレーで行われているのです。

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