精子の老化35歳から

35歳から精子の老化が始まる!

35歳を境に精子の老化が始まる!

 

精子の老化が顕著になるのは何歳ぐらいでしょうか。
まずは夫の年齢と妊娠率について研究が海外で発表されていますので、いくつか紹介します。

 

2000年のFordらの報告では、8515例のカップルについて夫の年齢と自然妊娠を調べたところ、夫が40歳以上だと妊娠率が低くなるという結果が出た。
同様に、2002年のDunsonらの報告では、782例のカップルを調べたところ、夫の年齢が35歳を超えると妊娠率が低くなったそうです。

 

人工授精についても同様です。
1995年のMathieuらの報告では、901例を調べたところ、夫が35歳以上になると妊娠率が下がるという結果が出ています。

 

2008年のBellockらの報告では、1万7000例で夫が45歳以上になると妊娠率が低下するということでした。

 

さらに体外受精では、夫の年齢が40歳を超えると妊娠しづらいという研究が出ています。

 

これらの研究は精子を調べたのではなく、夫の年齢と妊娠率の相関関係を調べたものですが、どうやら35〜40歳あたりに大きな壁があるのではないかと推測できます。

 

34歳の男性と言えば、まだ若くて働き盛りの世代です。
社会の中でも「若手」ととらえられる年齢ですから、まさか精子が老化しているとは考えも及ばないでしょうね。
しかし、老化が始まるであろう分岐点が34歳だというのです。
ということは、35歳になったら精子老化が確実に起こるだろうということなのです。

 

専門の病院では精子の受精能力を調べるテスト(MOAT)があります。
「精子機能検査」という検査なのですが、ヒトの精子をマウスの卵子に注入し、卵の活性化を観察して、最終的にその精子の受精能力を調べるという実験です
(実験で人間の卵子に注入することはできませんから)。

 

臨床現場では、男性不妊症の指標として使用できる検査は精液検査しかありません。
実際の精子の数や運動率、形態などは精液検査でわかるものの、受精能力を調べるにはこの精子機能検査しかおりません。

 

男性不妊患者の精子と、妊孕性(にんようせい)のある男性の精子を使って、マウスの卵の活性化を調べたところ、どちらも35歳未満のほうが受精率と妊娠率が高いことがわかりました。

 

やはり、35歳がひとつの目安であるということは言えそうです。

 

もちろん、今後はもっと違うデータが出てくるかもしれません。
ただ、現状としてさまざまなデータを見る限り、精子老化は35歳を境に起こる、言ってもいいでしょう。
また、年齢が上がるとともに、精子の老化は進んでいくということです。

 

卵子老化がクローズアップされて、女性ばかりが「賞味期限」や「焦燥感」を突き付けられた形になっていますが、同様に精子老化もあることを知っておくことが必要です。

 

自分の年齢もさることながら、ダンナさんが35歳以上で妊娠を希望している女性は、この事実をご夫婦で共有しておくことも大切です。

 

かなり年下の奥さんがいる男性も「うちは嫁が若いから大丈夫」と安心しないことです。

page top