男性不妊症の問題

夫婦とも異常がないのに

男性外来に紹介されてくる患者カップルは、産婦人科で奥様側の検査が終わってからくるケースがほとんどです。

 

女性のほうが問題ないので男性因子を調べて欲しいと不妊外来にくるのです。

 

そこで、男性不妊の原因をさぐる検査を行うことになります。

 

身体所見から始まって精液検査、精巣超音波検査、内分泌検査、染色体分析などなど。

 

でもそれだけ検査しても異常が見つからない場合があります。

 

「カップルの相性が悪いため妊娠に至らない」ということがあるようです。

 

具体的には精子と頸管粘膜の相性の問題であることがあります。

 

排卵直前の子宮頸管粘液は、精子を受け入れやすくするために粘度の高いおりものになっているのですが、この粘度と量が問題になるケースがあるのです。

子宮頸管粘液

通常の性交では女性の膣内で射精が起こり、この射精液中には数千万から数億の精子が存在するのです。

 

この中からわずか数%の精子が、膣から子宮をつなぐ部分である子宮頸管部を通過して、子宮に入っていきます。

 

さらに、そのうちの数%の精子が卵管内まで入っていきます。

 

ここでタイミングがあえば、卵巣から排卵されてうまく卵管内に入ってきた卵子と出会い、精子が卵子に侵入、受精卵となり、受精が完成するのです。

 

体長わずか60μmの精子にとって、子宮頸管部から卵管までの6〜8cm(6000〜8000μm)は、
ものすごく長い道のりなのです。

 

この最初の難関が、子宮頸管部であり、ここの存在している粘液が頸管粘液なのです。

 

この部分を通り抜けなければ、精子は子宮に到達できないのです。

 

ここをうまく通り抜けられるかどうかが、「精子と子宮頸管粘液との相性」なのです。

 

ここをを相性良く通り抜けたか否かを検査するのが、ヒューナーテストとか性交後試験と呼ばれている検査です。

 

方法はいたって簡単。排卵日周辺の夜にセックスして、翌朝に病院に行き受診します。

 

パートナーの頸管粘液を採取して顕微鏡で精子がどのくらい存在するかを調べるというものです。

 

このヒューナーテストで、「不良」の場合はやり直すが2回とも不良の場合は、
細い専用のチューブで運動精子を子宮内に送り込む人工授精(AIH)をします。

 

もし「精子と子宮頸管粘液との相性が悪い」といわれたらこれがオススメです。

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