不妊の原因の半分は実は男性の側にあった。

人差し指と薬指のどちらが長い?

男性不妊症の問題

自分の「手のひら」をちょっと見てください。

 

右利きなら右手を、左利きなら左手を。

 

人差し指と薬指どちらが長いだろうか?

 

実は「薬指の方が長ければ、生殖能力が高い」のです。

 

これは手相判断などではなく「2D/4D比」という研究からきています。

 

2Dとは親指から2番目の指、つまり人差し指のことです。
4Dは親指から4番目の指で薬指のことです。

 

この長さを比較して、人差し指より薬指の方が長いほど、
男性ホルモンのテストステロンの数値が高い、「男らしい」傾向があるのです。

 

これは母親のお腹の中にいるときに決まってしまうのです。

 

胎児の時にどの程度テストステロンを浴びたか(「テストステロンシャワー」という)で長さが決まります。

 

ちょっと理科・生物の時間になります。X染色体とY染色体の話です。

 

人間の体は、胎児期は、まず女性の体を作ろうとします。

 

人の体の基本は女性なのです。

 

男性の体になるには、Y染色体上にあるSRY遺伝子によって性腺が精巣へと分化し、
その精巣から分泌されるホルモン(テストステロン)によって、男性としての体が形成されていくのです。

 

胎児期にこの精巣が形成されていく期間、母胎では一時的にテストステロンのレベルが上がります。

 

この時のテストステロンの量によって、薬指の長さが決まるのです。

 

薬指は、テストステロンへの感受性が高いため、それが「長く伸びる」という形として現れるからです。

 

逆に、胎児のときエストロゲンという女性ホルモンのシャワーを多く浴びると人差し指が長くなります。

 

ちなみに、周りを見回して人差し指より薬指の方が長い女性も結構います。

 

そうした女性は概して活動的であり男性的な素因をもっているようです。

 

 

指の長さの測り方のポイント:指の付け根の一番下の線から指の先までを測ります。

 


不妊治療の知られていない現実

男性の側にも問題がある、という現実!

 

不妊症で悩むカップルは年々増えています。

 

不妊治療の技術も日進月歩の勢いでかなり発展しているのですが、なかなかうまくいかない厳しい現実があることも確かです。

 

また、それ以前の問題、男性側の意識の低さや、生殖年齢に関する認識の甘さなどです。

 

以前、日本性科学会で岡山大学の婦人科の先生が発表した調査結果が、まさにその問題点に言及したものだったので、ご紹介しておきます。

 

調査対象は医療系の大学生400人以上でした。

 

まず、生殖についての意識調査で「女性の妊娠率が低下し始める年齢」という質問で「40歳以上」と答えた人は半数もいました。

 

「女性が自然に奸娠する年齢の上限」という質問で「45歳以上」と答えた人は3割。

 

「40歳女性の体外受精1回当たりの妊娠率」についても、半数以上が「20%以上」と回答していました。

 

これは一般的な考えあるいは本来のデータよりもかなり甘くとらえているのです。

 

医療を志す者とはいえ、まだ学生なので、ここまではある程度予想の範囲内ではあります。

 

それよりも、いちばん気になるたのは、
「もし子供ができないときは積極的に高度な生殖補助医療を用いたい」

 

という質問の回答でした。女子学生よりも男子学生のほうがこの質問に対して、YESと回答した人数が多かったのです。

 

不妊治療を専門にして数多くの患者さんを診てきている専門家はこう指摘します。

 

「体外受精などの不妊治療で男性のほうが積極的だったケースはほとんどありません。女性側がまず受診して検査を受け、男性の不妊症が見つかり、その後でようやく重い腰をあげた男性がやむをえず治療に受けに来る、というケースが多いのです。」

 

この調査に参加した男子学生は「不妊症は女性のものである」と考えているのかもしれません。
まさか自分のペニスやタマタマあるいは精子に原因があるとは微塵も思っていないのでしょう。
だからこそ、「そういう治療はどんどん進めればいいのではないか」と思っているのではないでしょうか。

 

専門医は男子学生たちに大声でこう言いたいといいます。
「不妊症の原因の半分は男なんだよ!」
「君たちも不妊症になるかもしれないんだよ!」

 

不妊治療は実は本当に大変です。

 

患者が抱える精神的な負担は計り知れないものがありますし、お互いの思いやりや気遣いが逆にお互いを傷つけ合ってしまうこともあります。

 

また、不妊が原因で離婚してしまうご夫婦も少なくありません。

 

若い学生だけでなく、大人の男性にも不妊症の正しい知識、問題意識が必要です。

 

男性の側の意識改革は早急に行うべきであり、男性が課された急務でもあるのです。

 

以下、不妊のさまざまな問題などを最新の情報をもとに見ていきます。

男の不妊症

100人に1人は精子がない

 

生殖年齢を25〜39歳と仮定すると、
日本で該当する男性は2012年の厚生労働省の人口動態では1560万人余りです。

 

そのうち3分の2の人が、女性とカップルになって子供を望むとすると1040万人余である。

 

さらにそのうちの10%が不妊と考えると104万人。

 

男性不妊は半数と仮定すると、その数は約52万人と推測できる。

 

この人数は同年代の糖尿病の患者数より多いのだ。という訳で、男性不妊は決して珍しくも、恥ずかしくもないのです。

 

男性不妊の原因について考えていきます。