なぜ、睡眠の周期が90分

睡眠の周期が90分単位の理由

睡眠が90分単位の理由

 

よく「睡眠のサイクルは90分。だから3時間、4時間半、6時間、7時間半、と90分単位で眠ると効率的な睡眠が取れて、気持ちよく目覚めることができる」といわれます。

 

では、なぜ90分なのでしょうか?

 

私たちの睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の2つのパターンがあります。

 

眠りにつくと、まず「ノンレム睡眠」に入ります。

 

脳の活動は少なくなり、パソコンでいうところの「スリープ」状態です。

 

筋肉や内臓も休息に入り心拍数や血圧は下がり、呼吸もゆっくりとしたものになります。

 

ノンレム睡眠のあとに来るのが「レム睡眠」です。

 

レム睡眠の「レム(REMとは、Rapid Eye Movement)の頭文字を取ったものです。

 

Rapidは「急速」、Eyeは「目」、Movementは「運動」の意味です。

 

眠っているのに目が左右にきょろきょろと動くことに由来しています。

 

レム睡眠のとき、体は休んでいますが、脳は活動しています。

 

私たちが夢を見るのはそのためです。

 

人間の睡眠には、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の2パターンがあることがわかったのは今から60年ほど前のことです。

 

それほど昔のことではありません。それまでは「睡眠」という言葉で一括りにされていました。

 

先に見つかっていたのは「レム睡眠」の方で、あとがら見つかった「ノンレム睡眠」は、レム睡眠ではない睡眠にから来ているそうです。

 

では、いったいなぜ私たちは、2種類の眠りを必要としているのでしょうか。

 

どちらか一方だけではダメなのでしょうか。

 

これには人間の脳の発達が大きく人関係しています。

 

人間の脳の発達と睡眠

人間の大脳は、古い部分に新しい部分がかぶさる形でできています。

 

大地を覆う「地層」をイメージしてみてください。

 

地層は上に行けば行くほど新しく、下に行けば行くほど古くなっていきます。

 

それと同じように脳にも「層」があり、その層のことを「皮質」といいます。

 

大脳のもっとも新しい部分は「新皮質」といい、一番外側にあります。

 

その下は「旧皮質」で2番目に新しく、最古の大脳は一番下の「古皮質」です。

 

内側にある大脳ほど、原始的・動物的な機能を持ち、外側にある大脳ほど思考や判断や記憶などのより高度な機能を持っています。

 

これら大脳の3つの屑。新皮質、旧皮質、古皮質は、そのまま人間の脳が発達してきた過程を表しています。

 

大脳が発達するにしたがい、私たちの脳はより複雑なことや難しいことを処理できるようになりました。

 

その反面、脳を完全に休ませる必要が出てきました。

 

そうしないと脳細胞に負担がかかりすぎて脳がオーバーヒートを起こしてしまうからです。

 

脳を休ませるために新たに獲得した新しい眠り、それが「ノンレム睡眠」です。

 

「レム睡眠」のときは、体は休んでいるけれども、脳は働いています。

 

それに対して新しい眠りの「ノンレム睡眠」では脳も体も休んでいます。

 

私たちの睡眠は、「ノンレム脛眠」と「レム睡眠」」が2つ1組になってはじめて成り立ちます。

 

どちらか一方だけだと、完全に回復することはできず、本来のパフォーマンスを発揮できません。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠はセットになっておよそ90分間続きます。

 

これを「睡眠の周期」といいます。

 

最初の組み合わせが終わると、また次の組み合わせがやってきます。

 

睡眠時にはこれを繰り返します。

 

「90分単位で眠るといい」といわれるのはこのためです。

 

レム睡眠は「覚醒状態とノンレム睡眠の橋渡し」の状態ですので、ノンレム睡眠のときに起こされるよりも、目覚めがよくなります。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠の割合はその都度違ってきます。

 

眠りはじめは脳も体も眠っている「ノンレム睡眠」が多く、朝が近づくにつれて体は休み脳が活動している「レム睡眠」の時間が長くなります。

 

そのため、朝が近づくほど、目が覚めやすくなるのです。


 

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