加齢とともに加速度的に減っていく筋力

 

筋肉の量は30歳をピークに、40歳までに年に0.2キロ、50歳を過ぎると年に0.5キロというように、加速度的に減っていきます。

 

体重が変わらないため、なかなか気づきにくいのですが、80歳になると筋肉は30歳の時のおよそ半分くらいまで減ってしまうといわれています。

 

ちなみに筋肉が減っていくのに体重が変わらないということは、脂肪が増えているということなのです。

 

つまりメタボになっているということです。

 

筋肉量が減少すれば、当然筋力も低下します。

 

筋肉が減少し、筋力が低下すると、日常生活動作の負荷の強度が相対的により高く感じられるようになり、以前は5で済んでいた力を10使わなければいけなくなります。

 

たとえば、以前は難なく上ることができた階段が、しんどく感じられるようになったり、平気で持ち歩くことができた荷物が、重く感じられるようになったりというように、同じことであっても一苦労になってしまうのです。

 

このように、加齢による筋肉量の減少に伴い、全身の筋力が低下すること、あるいは身体機能が低下することを「サルコペニア」といいます。

 

そして、最近よくテレビなどで耳にする「フレイル」の一番の原因は、このサルコベニアだといわれています。

 

フレイルとは「高齢者に見られる、健康障害を起こしやすい脆弱な状態」を指す言葉です。

 

フレイルを経て、要介護状態に陥るケースが多いといわれています。

 

筋肉の減少によって、動くことが億劫になり、活動が狭まり、塞ぎこんでしまうため、フレイルに陥ってしまうのです。

 

こんな話をすると気が重くなり、歳をとることが恐ろしくなってしまいそうです。

 

でも、どうぞご安心ください。

 

筋肉量が落ち、筋力が低下していくのは、何もしなかった場合の話です。

 

人の身体は、取り替えがきかない分、適切な働きかけをすることにより自らを変化させていく、素晴らしい特性を持っているのです。